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山薬

「山薬」を皆さんご存知でしょうか。山の薬、素敵な名前ですね!山薬は「山芋」、「長芋」のことをいいます。

東洋医学では専門用語として山薬と名称し、肺、脾、腎の機能を高める物として漢方でも幅広い使い方があります。気力なくて咳が止まらない、胃腸が弱く、痩せて食欲がない人、腎機能が弱って頻尿になる人にも良く使います。

皆さんが良くご存知の「補中益気湯」「六味地黄丸」「八味地黄丸」に山薬が入っています。

「神農本草経」では補中、益気、長肌肉、久服すると耳目聡明、延年する。

「本草綱目」では益肾气、健脾胃、止下痢、化痰涎、润皮毛すると記載があります。

山薬はこの様に東洋医学では非常に重要な漢方になります。

ここで「薬食同源」!

長芋、山芋、とろろなど日本では食卓にある普通の食べ物として食べてきています。食事として長く食べても平気な長芋は様々な食べ方があります。とろろご飯は最高ですね!胃酸が上がる方や、消化が上手くできないかたは食事にとろろを是非入れてみてください。胃酸が落ち着いて楽な感じを分かってくると思います。

あとは醤油に煮込んだり、味噌汁に入れたり、炊き込みご飯や、白米を炊く時に上に乗せて一緒に炊くといい栄養ご飯、薬膳ご飯になりますよね。

山芋、長芋、大和芋、自然薯名前も様々、品種も様々です。どれも効果は似てますので好みに合わせて選んでください。秋の10月から旬ですから、旬の物をいただき身体を丈夫に作りましょう!

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熱中症予防

猛暑日が続く炎天下、これから過ごしづらいと思いますが、皆さんが熱中症にならない様に予防方法を共有したいと思います。

室外と室内の熱中症があると思いますが、まずは室外の話をさせて頂きます。気温が高いことが問題ですが、何より直接日差しが頭に当たらない様にすることです。人の身体の中で一番温度が高い、そして熱が集まりやすい部位は頭です。だから大人で発熱した時に40度超えると危険なので場合によっては解熱剤が必要になります。頭を守って脳炎にならない様にするためです。室外の熱中症は外部からの熱刺激が頭に当たり過ぎてなるため、頭の熱を下げる様にすると良いです。

※注意事項

夏になるとアイスのタオルの様な物を首の後ろにして外で歩く人を見かけます。また、事務所でもそうして体温調整をする方、寝ている時に熱いから冷やす効果のある枕を使って寝るなど、本当にお願いしますが、頸の後ろは全身を温める大切なツボがあります。熱中症になって気持ち悪く意識にも影響があるレベルなら冷やして緊急処置として活用すると良いです。人は起きている時には身体を冷えから守る力があるため、冷えに対して防げることがある程度できますが、寝ている時には完全無防備ですから頸の後ろを冷やすという行為は絶対にやめてください。あとあと大変な症状が現れますから。

対策法は長い時間お日様から照らされないことデです。もし30分以上あったら、室内や日陰のところに移動しましょう。一気に冷やすことは良くないので徐々にに下がる様にして頂きたいですが、たいていの方は冷たい水、アイスクリーム、ビール、炭酸、冷え冷えの果物をとります。一時的に早く熱い体を冷やす効果はあります。しかし、胃腸は傷つくことになります。ですから、昼間はアイスの飲み物を摂取したら、夜のお食事はスパイシーな内容に温かい鍋料理などをおすすめします。それによって胃腸を養えます。

仕事場は団体ですから自分に合わせられないため寒い環境になりがちです。冷えやすい人は事務所にに長袖を

次は室内熱中症です。

室内の温度や湿度の調整が上手くできないと身体は体内温度と湿度の調整ができずにバランスを失って熱中症になります。空調、扇風機、窓を開けて風通しを良くすることが大事です。そして、口に冷えの食べ物や飲み物をすると夏に適応しずら身体になりますから、なるべく常温の物にして頂きたいです。

仕事場は皆んながいる場所だから中々自分に合わせて温度調整ができないからたいていは寒い環境です。冷えやすい人は長袖を用意しておくとよいです。飲み物は絶対、常温か温かいものにしましょう。

食べ物と飲み物をこれだけ常温と温かい物が良いと言う理由は、日本に住んでいる私達の身体に合うからです。アメリカの方はもともと身体に熱が多い特徴から冷やすても耐えられますが、私達はその習慣をそのまま取り入れると壊れやすくなります。体温調整をするために、または熱のバランスを取るためには胃腸を傷つけると温度調整が上手くできなくなります。それて、熱はすぐにこもって逃げ場がなくなり、胸から頭が先に反応するから冷たい物が欲しくなります。そして、胃腸を傷つけ、温度調整が下手になり、熱がこもり、冷たい物が欲しくなりと言う悪循環をするわけです。

これだけではなく、夏に冷え物を取りすぎるとその冷えは残り、秋や冬に悪さをします。風になりやすい、咳がとまらない、手足が冷えやすく、お腹かわしやすい、皮膚に発疹がでたり、鼻のアレルギー、食べ物のアレルギー(平気だった食べ物でも後でなる)など色んな形で現れます。

「夏病冬治、冬病夏治」という名言がある様に、秋冬にあった冷えが元になって現れた不調は夏に治療すると治りやすい。つまり、夏には身体の中にある古い冷えを外に出すチャンスなわけですからその力を利用して良くするとの意味です。なのに、空調や食べ物で冷やすと、冷えはまた積もって身体を壊すことになるなんて可哀そうではありませんか。

「温故知新」は私達の地域、気候、体質に合うものは残して、新しいものは慎重に取り入れ私達に合う形にしてよかったら継承したら良いのではないでしょうか。メディアに流されないで勉強して自分の身体と家族の健康を守りましょう。

以上、夏の熱中症対策法でした。

一年ぶりの投稿で申し訳ありません。

また、次回を楽しみにしてください。^^

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卵(タマゴ)

日本に長年暮らして思ったことが1つあります。

日本の食文化にはタマゴ料理が非常に多い印象がありました。食べ方も様々で、タマゴの種類、安全安心な食べ方、その消費量をみて日本の方のタマゴ愛に私はおどろいたのです。

今日は鶏の卵(タマゴ)に関して話してみたいと思います。

中医学ではタマゴを「鶏子」といいます。味は甘、性質は微寒。栄養価値が非常に高い食べ物、少しの冷えを持っています。中医学では、鶏子をさらに鶏子白と鶏子黄に分けます。

「鶏子白」は白身を意味しますが、性質は冷えます。潤肺利咽、清熱解毒、火傷によいとされます。

幼い頃外で遊んで転んだりしてあざになると、祖母がタマゴの白身と小麦粉を混ぜて塗ってくれたことが思い出します。その時は田舎ですから診療所もなく祖母が唯一の頼りでした。日本では民間療法というでしょう。捻挫やあざになったときに炎症がおこって熱がこもるため腫れてきます。タマゴの白身は冷え性ですからその腫れを抑える効能があり、今で言えばアイシングのことでしょう。今考えると祖母のやり方は理にかなっているなと思います。

以外にも歌を歌う人は声帯を良く使うため、喉が痛くなったりかすれることがありますが、その時はタマゴの白身を生で食べると効果があります。私は小さい頃朗読の大会に出る前はタマゴをお湯で溶かして飲んだことがあります。

次はタマゴの黄身ですが中医学では「鶏子黄」といいます。性質は微寒、滋陰潤燥、心煩不得眠などの効果があります。

夜胸の周りがモヤモヤして眠れない時に黄身をお湯に溶かして飲むと落ち着きます。疲れて喉が痛くなる時、夜になると喉渇いてほてりがあるときも使えます。漢方の中にもタマゴの黄身を漢方を煎じ出した最後に溶かして服用するものもあります。日本ではお雑煮が似ているでしょう。

以上のように、タマゴは白身と黄身で使い方は少し変わりますが、どれもその性質は冷えであるからこそ、熱のためにつらい身体を冷やして潤して良くすることができると考えられます。タマゴはゆで、焼き、生、色々な食べ方がありますが、タマゴの本来の効能を最大に活かすのは生とお湯に溶かす方法です。

結論はタマゴは性質が冷えです。毎日食べたりすると人によっては消化しきれず体内に残ってアレルギーの原因になることがあります。栄養の濃いものですから頻繁に食べると消化できず蓄積して、高コレステロール、痛風、食積になったりします。簡単に言うと毒がたまって体調を悪くする原因になるとのことです。

タマゴは非常に良いものですが食べ過ぎは宜しくない!物には良い悪いない、過ぎたものは害を呼びます。

「物無美悪、過則為災」

今日はここまでにしたいと思います。

また次回を楽しみにしてください。

禹^^

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牛乳

今日は牛乳の話をしてみたいと思います。

牛乳の栄養価値は言うまでもないです。高蛋白質、カルシウムがその価値を決めるでしょう。気軽く手間がかからないため、その便利さで皆さんは愛用しているでしょう。病院でもお医者さんが骨をよくするため、骨粗鬆症の予防としておすすめすることも少なくないでしょう。私は日本に10年以上暮らしながら、皆さんの食卓に興味深く色んなことを栄養士、管理栄養士、医師、主婦から教えて頂きました。幼稚園の子供から高齢者まで牛乳を飲んでいる方は非常に多いと感じました。

今日は牛乳をやめてください、牛乳は良くない!と言う話をするのではなく、牛乳の栄養価値をより上手に使うことを一緒に勉強していきたいと思います。

「物無美悪、過則為災」と言う言葉があります。

物には良い悪い無し、必要以上に取り過ぎることが問題であるとの意味です。

東洋医学では牛乳の性質を「寒」、味は「甘」といいます。牛乳は冷える飲み物であります。

漢方では「牛乳」といい、補虚弱、反胃噎膈、贏痩、潤腸下気などの効能があります。

子供が痩せていたり、虚弱の人が飲むと気血になり身体が大きくなるといいます。胃が弱く吐き気や胃に炎症があって痛む時に飲むと吐き気や痛みを抑えられます。腸にも熱がこもって便秘になる人は飲むと改善できますが、どんな便秘でも良いわけでは無いです。また、虚熱といい潤いが足りなく微熱や乾燥、ほてり、イライラの時も使えます。

以上の様に牛乳は身体が虚弱している子供や病後の虚弱の人に使う以外は毎日飲むものではないです。

牛乳アレルギーなどよくありますが、アレルギー現れなくても実は牛乳の寒性の毒は身体に残り、後々悪さをします。花粉、軟便、下痢、湿疹、イビキ、睡眠中の無呼吸など、牛乳の冷えが色んな症状につながります。

ですから、牛乳は毎日飲まない方が良いです。週1、2度くらいは良いと思います。カルシウム、タンパク質のために飲むなら代わりのものを食べてください。納豆、豆腐、シラス、魚、肉に十分あります。

私のおすすめは18歳前には牛乳をやめることです。私たちの胃腸の温度は18歳以降になると冷えていきますので、早く冷えてしまわない様に気をつけることです。腸の温度が下がると私たちの免疫は異常反応が出ます。それがアレルギーです。前はなかったがいつからかはえび、カニ、卵、小麦などに反応し、花粉症、イボも良く現れる方が多くいらっしゃいます。日本は湿気と冷えが多いため、より以上の様な症状が悪くなりやすいので腸の温度を下げないようにケアしましょう。

60歳以降の方は他の食事でバランスを考えて養ってください。牛乳の飲み過ぎは手足の冷え、夜間頻尿、浮腫みになることがよくありますので気をつけましょう。

完全に飲まないでくださいの意味ではなく、飲む量と頻度を注意しましょうとのことですから、上手に使えば薬にもなります。

今日はここまでにしたいと思います。

また、次回を楽しみにしてください。

禹^^

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みかん🍊

最近気候がだいぶ涼しくなってきました。私はオレンジ色が一番好きです。この季節になると街の所々にある紅葉が、寒く感じる秋の季節をなんとか暖かくみたしてくれる感じがします。

今日はみかんの話をしてみたいと思います。前のところでも秋は果物を楽しめる季節であると話をしました。酸味のあるみかんは私たちが良く食べる果物の一つです。

みかんは「橘」といいます。みかんは部位によってその効果が変わります。今日はみかんをよく理解していきましょう。

私達が食べるところは「橘肉」といいます。橘肉の味は甘酸、性質は涼(少し冷える)、消渇、潤肺、開胃に良いといいます。のどの渇き、気管支が乾燥したとき、胃を楽にし食事が進みやすくしてくれます。ですが、橘肉は多く食べると「聚痰」といい、身体には冷える老廃物が貯まります。痰は広い意味がありますが、胃腸に濁って冷えるようなものですから食べるとしたら一つぐらいで充分であると思います。

実はみかんの一番価値のあるものは皮です。皆さんもきいたことあるかと思いますが、オレンジピールや陳皮であります。「陳皮」はみかんの皮を一年以上保存したものです。味は辛苦、性質は温、理気健脾、燥湿化痰といい、お腹が張る、消化が悪い、胃酸が逆流する人にとても良い薬になります。漢方では胃腸の症状と胸の周りが詰まる様な症状によく使用します。

もう一つ!「橘絡」といい、みかんの皮をむくと白い糸の様なものがありますが、その部分を橘絡といいます。味の濃いもの、油が多い、飲酒の多い人はこの橘絡が薬になります。胃腸や血管内に残る濁った老廃物を無くしてくれます。

みかんはこのように皮から白い糸、身の部分まで捨てるものがない良い果物です。最近はパンやチョコレートなどにも柑橘類の皮が入っていることがよく見かけます。みかん、柚子、オレンジ、この様な柑橘類は少しの効能の差はあるが皆んな同じ効果を得られますから、柑橘類を食べたら乾燥させてお茶にして飲むと非常に良いでしょう。みかんの皮を乾燥させるときは白い部分を必ず一緒に使いましょう。

胃酸が逆流する方、お酒を飲んだ日、油濃い食事の後、胃腸が張る、ガスが溜まる、以上の様な症状がありましたらどうぞ応用してみてください。

気温差を気をつけて身体を冷やさない様に首の高い靴下、マフラー🧣で冷えない様に上と下の首を守りましょう。

今日はここまでにしたいと思います。

また次回も楽しみにしてください。

禹^^

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秋の宝【梨】


出勤の朝の散歩、街のキンモクセイの香りが秋を運んできたの様に鼻をひびかせています。

秋季は風が増え乾燥しやすくなり、特に身体の気管支と肺に影響が現れます。今回は皆さんに秋の果物王子「梨」を紹介したいと思います。

中医学では「梨」は味は甘酸、性質は涼、生津、潤燥、清熱、化痰、熱咳、便秘に効果があるといいます。秋になると気管支が乾燥して咳なども出やすく、皮膚の乾燥、鼻の乾燥になります。また、腸内も乾燥しやすくなり便秘にもなりやすいため、今の季節は梨を食べることが非常によいと思います。

梨をそのまま食べるとしたら多くて半分以上にはならない様にしてください。冷たい性質ですから胃を冷やしてしまいます。もちろん冷蔵庫から出してすぐ食べるよりも、常温にして食べてください。

皮をよく捨てる人が多いですが、皮と生姜を入れて氷砂糖も少し入れ5分ほど水と一緒に煎じて飲むと気管支をよくする漢方になります。普通のお茶よりも季節限定の梨のお茶も良いのではないでしょうか。家族の方も喜ぶでしょう。

もう一つは梨を丸ごと種だけ取り出して中に蜂蜜を入れ10分程蒸して梨と蜂蜜を一緒食べます。秋になると空咳を出しやすい方は是非この食べ方をしてみてください効果があります。

秋の季節は梨だけではなく他の果物も良いと思います。🥝キウイ、🍇ブドウ、🍎りんご、酸っぱい味のある果物は春と夏に開放的に働いた身体の循環を中の内臓に収める様に手伝ってくれます。これからは非活動になる様にした方が季節に合うと思います。

風邪にならない様に皆さん気をつけてください。

今日はここまでにしたいと思います。

また次回を楽しみにしてください。

禹^^

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夏の野菜【ゴーヤ】

中国ではゴーヤを「苦瓜」といいます。漢字の通り味が苦い瓜科の夏野菜です。「苦瓜」の性質は寒、味は苦であります。身体の中に熱がこもっている時や暑い天気の時は苦い味と寒の性質は身体の中を調整してくれます。熱中症の予防になりますのでこの夏に必要な食べ物でしょう。

夏になると胃腸が弱くなり、口内炎になる人がいます。そのような方にはゴウヤをおすすめします。また、中医学では丹毒にも良く効くといいますが、丹毒とは帯状疱疹のことです。ゴーヤを煮出して服用してもよいし、搾って患部に塗ると症状を抑えることができます。

ゴーヤを食べるときは注意点があります。性質が寒であるため胃腸が冷えて軟便や下痢をしやすい人は少量にした方がいいです。調理のし方も寒性であるため辛い唐辛子と生姜と炒めて食べると良いでしょう。日本ではゴーヤチャンプルが有名です。私もゴーヤチャンプルの料理が大好きです。

ゴーヤのことを「君子の野菜」ともいいますが、なぜこの様なあだ名がついたのでしょうか。それは、ゴーヤの味はとても苦いのですが、他の食材には移さないことです。お魚、肉と一緒料理しても影響しません。どんな料理をしてもゴウヤの味が苦いだけです。他に影響あたえず自分の特性を保つことから「君子の野菜」とよばれるそうです。

今年の梅雨明けの夏は皆さんもゴーヤを食べて熱中症にならないようお気をつけてください。

今日はここまでにしたいと思います。

また次回を楽しみにしてください。

禹^^

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お茶の話【4】

今日は花のお茶の話をしてみたいと思います。

日本で良く見られる花のお茶は少ないと思います。コンビニやスーパーで手軽く購入できるものを皆さんに紹介したいと思います。

ジャスミン茶は皆んなが知っている大衆的な花のお茶です。ジャスミンは性質が少し温かく身体に冷やすようなことはありません。夏の猛暑時に温かいジャスミン茶を飲んでみると分かりますが、暑いのに熱いお茶嫌だなと思っていても一度騙された気持ちで試してみてください。全身の毛穴から汗が出て少しすると暑い感じが落ち着きます。小さい頃街の中でサッカーをして遊んだりして暑いと祖母がこれを飲みなさいと渡してくれたあのお茶がジャスミン茶です。

夏は体温調節をするため、胃腸が冷えていますから冷たい飲み物になりがちです。西瓜やメロン、瓜科、茄子科のものが多い中で胃腸を悪くしない様に体温調節をすることが大切です。ジャスミン茶は温かいながらも皮膚の毛孔から熱が放散できるように働いてくれます。非常に良いお茶です。

その他にも中国には菊花、バラ、桂花、芙蓉花など様々なお茶があります。性質は冷たいのも温かいものもありますが、花のお茶の特徴は身体の循環を良くして外に発散していくように働くことであります。ですから寝る前に花のお茶は飲まない事に気をつけてください。興奮して眠りづらくなります。

ハイビスカスも飲まれる方がいると思いますが、性質は冷たいですから常に飲むことはしないほうがいいです。浮腫、筋肉痛、喉が少し痛い、咳が出やすい時に飲むといいです。

花のお茶は基本的に長く煎じたりしないように、熱湯で3分ほどして飲むと効果が1番高いです。

何回かに分けてお茶の話をしてきましたが、穀物、葉っぱ、花のお茶を上手に選んで皆さんの体調に役立てばと思います。

以上、お茶の話を終わりにさせて頂きます。

また、次回の内容を楽しみにしてください。

禹^^

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お茶の話【3】

今日は穀物のお茶の話をしてみたいと思います。

日本で良くみられる穀物のお茶は、玄米茶、麦茶、黒豆茶をあげられるでしょう。

玄米茶と麦茶は消化に良いです。特に米や麺類の消化により効果的です。炭水化物の過剰摂取にはこの2つを飲むと消化によく食積にならないように働いてくれます。玄米茶の玄米、中国では糙米といいますが、性質は温いです。ですからお腹が冷えやすく軟便になりやすい人は炭水化物の摂取が多い日は玄米茶を飲むとよいです。

麦茶の麦は大麦です。性質は少し冷たいです。お腹の弱い人、冷えやすい人は飲んだらお腹が張ったり、下すこともあります。少し便秘気味で、小便の回数が少ない濃い色の時は飲むと良いです。

黒豆茶は黒豆を使っています。黒豆は穏やかな性質をしています。また、腎機能を良くして体内の余分な水を利尿作用として出してくれます。コーヒーや紅茶の利尿作用とは違います。塩っぱい味を食べすぎたことによってできた顔のむくみ、また、脚の浮腫がある時にも良いと思います。ただし、豆類は消化しづらいものであるため豆腐にしたり、納豆の様に発酵したものがより消化吸収しやすいです。

いくら良いものであっても使い方によって大きく変わります。自分の体調や体質に合わせて、お茶を上手に選べるようになっていきましょう。

今日はここまでにしたいと思います。

次回は花のお茶の紹介を楽しみにしてください。

禹^^

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お茶の話【2】

今日もお茶の話を続けていきたいと思います。

日本はお茶を良く飲まられる国です。お茶は性質があるため、理解して飲むと非常に身体に良いです。知らずに飲まれたら、時には害になることもありますから、理解して飲んでいきましょう。

寒➖➖➖涼➖➖➖平➖➖➖温➖➖➖熱

日本で良く皆さんが飲まれているお茶は、言うまでもなく「緑茶」でしょう。お茶は発酵の程度によって冷えるお茶であるか、温めるお茶であるかが決まります。緑茶は発酵していませんので、性質は冷えるお茶になります。ですから抹茶、煎茶も冷えるお茶になります。

発酵していないお茶は性質が冷たいため、空腹時に飲むことは避けた方がよいです。昔からお茶は甘い物や、お菓子などを食べてから飲む習慣であります。この様な冷たい性質を考えて工夫したのが半発酵茶になります。発酵程度が完全ではなく半分程であり、本来お茶が持っている酵素によってできた自然発酵になります。

それが、「烏龍茶」です。日本では大人気なお茶です。半発酵した烏龍茶はまだ性質が少し冷たいです。時にはお腹痛くなったり、お通じがゆるくなる人もいます。その様な方にはほうじ茶をお勧めします。焙じることによって少し残っていた冷たい性質は穏やかになり、たいていの人にあいます。

次は全発酵茶ですが、「紅茶」になります。紅茶は完全に発酵してあるため、性質は温かい性質になります。お腹に優しいから不調になることが少ないです。例えば、性質が冷たいカニやエビ海産物を食べたときに緑茶を選んだら、残念ですがあなたの身体は大変冷えるきっかけになります。熱い性質をもつお酒や温かい性質をもつ紅茶焙じ茶が良いでしょう。

果物を食べて水分補給のため緑茶を飲むことなど、女性は生理の時になるべく緑茶は避けた方がよいです。自分の体調によって、もしくは食べた組み合わせによって上手にお茶の選びができたら、お茶の養生ができたと言えるでしょう。周りの人にも広げてお茶の選び方を理解していきましょう。

今日はここまでにしたいと思います。

次回は穀物のお茶を理解していきましょう。

楽しみにしてください。

禹^^

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