カテゴリ: お茶養生

お茶の話【4】

今日は花のお茶の話をしてみたいと思います。

日本で良く見られる花のお茶は少ないと思います。コンビニやスーパーで手軽く購入できるものを皆さんに紹介したいと思います。

ジャスミン茶は皆んなが知っている大衆的な花のお茶です。ジャスミンは性質が少し温かく身体に冷やすようなことはありません。夏の猛暑時に温かいジャスミン茶を飲んでみると分かりますが、暑いのに熱いお茶嫌だなと思っていても一度騙された気持ちで試してみてください。全身の毛穴から汗が出て少しすると暑い感じが落ち着きます。小さい頃街の中でサッカーをして遊んだりして暑いと祖母がこれを飲みなさいと渡してくれたあのお茶がジャスミン茶です。

夏は体温調節をするため、胃腸が冷えていますから冷たい飲み物になりがちです。西瓜やメロン、瓜科、茄子科のものが多い中で胃腸を悪くしない様に体温調節をすることが大切です。ジャスミン茶は温かいながらも皮膚の毛孔から熱が放散できるように働いてくれます。非常に良いお茶です。

その他にも中国には菊花、バラ、桂花、芙蓉花など様々なお茶があります。性質は冷たいのも温かいものもありますが、花のお茶の特徴は身体の循環を良くして外に発散していくように働くことであります。ですから寝る前に花のお茶は飲まない事に気をつけてください。興奮して眠りづらくなります。

ハイビスカスも飲まれる方がいると思いますが、性質は冷たいですから常に飲むことはしないほうがいいです。浮腫、筋肉痛、喉が少し痛い、咳が出やすい時に飲むといいです。

花のお茶は基本的に長く煎じたりしないように、熱湯で3分ほどして飲むと効果が1番高いです。

何回かに分けてお茶の話をしてきましたが、穀物、葉っぱ、花のお茶を上手に選んで皆さんの体調に役立てばと思います。

以上、お茶の話を終わりにさせて頂きます。

また、次回の内容を楽しみにしてください。

禹^^

久心康 | 池袋の鍼灸院 久心康

日付:  カテゴリ:お茶養生, 医院ブログ

お茶の話【3】

今日は穀物のお茶の話をしてみたいと思います。

日本で良くみられる穀物のお茶は、玄米茶、麦茶、黒豆茶をあげられるでしょう。

玄米茶と麦茶は消化に良いです。特に米や麺類の消化により効果的です。炭水化物の過剰摂取にはこの2つを飲むと消化によく食積にならないように働いてくれます。玄米茶の玄米、中国では糙米といいますが、性質は温いです。ですからお腹が冷えやすく軟便になりやすい人は炭水化物の摂取が多い日は玄米茶を飲むとよいです。

麦茶の麦は大麦です。性質は少し冷たいです。お腹の弱い人、冷えやすい人は飲んだらお腹が張ったり、下すこともあります。少し便秘気味で、小便の回数が少ない濃い色の時は飲むと良いです。

黒豆茶は黒豆を使っています。黒豆は穏やかな性質をしています。また、腎機能を良くして体内の余分な水を利尿作用として出してくれます。コーヒーや紅茶の利尿作用とは違います。塩っぱい味を食べすぎたことによってできた顔のむくみ、また、脚の浮腫がある時にも良いと思います。ただし、豆類は消化しづらいものであるため豆腐にしたり、納豆の様に発酵したものがより消化吸収しやすいです。

いくら良いものであっても使い方によって大きく変わります。自分の体調や体質に合わせて、お茶を上手に選べるようになっていきましょう。

今日はここまでにしたいと思います。

次回は花のお茶の紹介を楽しみにしてください。

禹^^

久心康 | 池袋の鍼灸院 久心康

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お茶の話【2】

今日もお茶の話を続けていきたいと思います。

日本はお茶を良く飲まられる国です。お茶は性質があるため、理解して飲むと非常に身体に良いです。知らずに飲まれたら、時には害になることもありますから、理解して飲んでいきましょう。

寒➖➖➖涼➖➖➖平➖➖➖温➖➖➖熱

日本で良く皆さんが飲まれているお茶は、言うまでもなく「緑茶」でしょう。お茶は発酵の程度によって冷えるお茶であるか、温めるお茶であるかが決まります。緑茶は発酵していませんので、性質は冷えるお茶になります。ですから抹茶、煎茶も冷えるお茶になります。

発酵していないお茶は性質が冷たいため、空腹時に飲むことは避けた方がよいです。昔からお茶は甘い物や、お菓子などを食べてから飲む習慣であります。この様な冷たい性質を考えて工夫したのが半発酵茶になります。発酵程度が完全ではなく半分程であり、本来お茶が持っている酵素によってできた自然発酵になります。

それが、「烏龍茶」です。日本では大人気なお茶です。半発酵した烏龍茶はまだ性質が少し冷たいです。時にはお腹痛くなったり、お通じがゆるくなる人もいます。その様な方にはほうじ茶をお勧めします。焙じることによって少し残っていた冷たい性質は穏やかになり、たいていの人にあいます。

次は全発酵茶ですが、「紅茶」になります。紅茶は完全に発酵してあるため、性質は温かい性質になります。お腹に優しいから不調になることが少ないです。例えば、性質が冷たいカニやエビ海産物を食べたときに緑茶を選んだら、残念ですがあなたの身体は大変冷えるきっかけになります。熱い性質をもつお酒や温かい性質をもつ紅茶焙じ茶が良いでしょう。

果物を食べて水分補給のため緑茶を飲むことなど、女性は生理の時になるべく緑茶は避けた方がよいです。自分の体調によって、もしくは食べた組み合わせによって上手にお茶の選びができたら、お茶の養生ができたと言えるでしょう。周りの人にも広げてお茶の選び方を理解していきましょう。

今日はここまでにしたいと思います。

次回は穀物のお茶を理解していきましょう。

楽しみにしてください。

禹^^

久心康 | 池袋の鍼灸院 久心康

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お茶の話【1】

今日は皆さんとお茶の話をしてみたいと思います。

お茶と呼ばれてきたのは唐の時代です。唐代の陸羽が「茶経」という専門書を書き、世界初のお茶専門書が誕生しました。

本来は「茶」と呼ぶ前に様々な呼び方がありました。時代が経つに連れて秦漢代は「槚」、漢代は「舛」、西漢は「蔎」、周朝は「茗」、東漢は「荼」、それから唐にきて「茶」になり今になってもこの漢字で呼ばれ続けています。

「茶」の意味は皆さんご存知でしょうか

東漢の「神農尝百草」によると「神农尝百草,日遇七十二毒,得荼而解之」とあり、「神農氏」が1日72種の毒草を味見して体調悪くなったら、「荼」を飲んで解毒して回復すると記載があります。

ようは、人は色んな食べ物を食べて生活しますが、肉が多かったり、季節に合わなかったり食事の偏りがでて体調が悪くなる前にお茶を飲んでバランスを整えると理解できるでしょう。

甲骨文の漢字構成からですと、上の部分は草の意味になり、下の部分は屋根があるお部屋のことです。自然にある草を採取して家に持ち帰りし、どの人でも食べられる安心な物ですと解釈できます。

日本は様々なお茶がコンビニやスーパーに置いてあります。手軽く多種のお茶を楽しめるのは日本の特徴でもあります。大衆的になったお茶をこれからより詳しく理解して飲めたらいいですね。

今日はここまでにしたいと思います。

次回もお茶の話を楽しみにしてください。

禹^^

久心康 | 池袋の鍼灸院 久心康

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